2月8日
自治体議員情報センター、センター長のMr事業仕分け
福嶋さん(元我孫子市長)伺いました。

事業仕訳に必要な2つの要素。
1つ 徹底した公開
2つ 外部の目 です。
前回の国の仕分けでは高校生や母子、若い人
など体育館1万7千人の傍聴者がいました。
しかも傍聴者に何の制限もない。一般人のカメラ撮影もいい。
今までの政治家と利益団体の取引ではなく、
国民目線の論理で仕訳を行った。
それと大事な事は理念や大目標は議論しないということ。
実際の事業の仕訳をする。
事業仕訳で型が付くわけではないんです。
男女共同参画。
大目標は男女共同開発。
そのうえで事業内容を精査する。
仕訳人が男女共同参画がどうかではなく、
センターとして機能しているのか
米軍の思いやり予算を前提に立って
本当にこの予算が必要ですか?という議論です。
裁判員制度 電車の中にポスターを張っても
すでに知っているのでは?
それよりも制度の内容について調べたほうがいいのでは。
中で天下りの官僚が中貫をしている、子供支援財団。
10億交付で経費が5億掛かっている。
その相当部分が人権費 厚労省の天下り。理事が1800万円。
地域でやっている事は素晴らしくても、無駄が多い。
事業仕訳はそこで全てではない。
地方では議会と首長で決まる。
賛成反対の議論が市民のなかで巻き起こって、
世論を受けて決まる事が大事である。
話題になったスーパーコンピューター。
文化系の人間が当面の経済効果を狙って~とあったが
実は第一人者は仕訳人にいた。
日本を科学技術立国したいのであれば、スパコンのコンクールで
(スピードで)世界1になっても仕方がない。
スピードで世界1ではなく、科学技術として世界1になるべき。
NEC以外、各メーカーが既に開発から撤退している。
いったん立ち止まる事が必要があると第一人者、東大の金田先生
自身も述べていた。
そのほかに若者自律塾。
厚労省国がやっている事業だが、実際はワーカーズコープ、
NPOが運営。
国からは監督も丸投げ。
その期間を残そうと自立塾で働く人、卒業生が集まり、反対運動が
行われた。
「私たちはこんなに素晴らし活動をしている。」
「なんで切るんだ。経済効率で切るな。」
福嶋さん
「こんなに素晴らしい活動をしていると皆さんにとって心地よい
議論。」
「しかし、自律塾に入る人は必要としている全体の0.1%の人口に
しかならない。それをなんで国がみるのか、本来、保育、障害者は
自治体です。
地域に近い自治体がやった方がいいのでは?
でもうちの県はダメだ。といいますが、
皆さんは地域を変えるといっているならば、まず、
自分の地域を変える必要があるのでは?」
こういった事があった。
奈良市の堺さん
男女共同参画を切った。福島さんが主導で。
しかし福嶋さん自身、男女平等主義者であった。
過去のポジティブ採用もしているし、
我孫子市は待機児童なしであった。
無理解ではない。
現場を見ていないのでは?本当にセンターは必要なのか。
あの施設がなければ参画は行われないのか、無くても大丈夫。
この事業廃止に反対したのは男性だった。
中身の議論が伝わっていなかった。
自治体の事業仕訳は市民参加で進化している。
外部の人間は有効であるが行政が云うと突っ込めないこともある。
職員が事業の内容を云う、事業を見ただけでわかります。
しかし、外から来た人がスパッといってしまうと日本政府にアメリカ、
フランスが来て日本の事をいうと単なる参考意見でしかない。
社会を変えるには政治が変えるが、国民に知らせて初めて始まります。
地方でも行われるようになりました。
千葉市ではまず事業を選ぶところからテレビやマスコミを入れ、
外部評価者の人間を呼び、選ばれた44事業にたいして
まずパブリックコメント(市民アンケート)を呼び掛け、
公開ヒヤリングで事業仕訳をしました。
仕分けにはコメントを出した人を招待、その他に一般傍聴に
参加した市民からも発言が認められた。
それら市民の意見を受けて仕訳人、行政がコメント。
事業の評価は市民が評価しました。
ちなみに司会は私と年も近い若手市長が勤めました。
このほかにも非常に面白いお話を聞く事が出来ました。
今までは市民の目に見えないところで予算を決めていました。
静岡市も「仕分けをしない」と公表しています。
しかし、私は事業を「見える化」するということが
今後の市民の利益であり、行政の義務だと思っています。
テーマ : これからの日本
ジャンル : 政治・経済