東静岡駅のアリーナ誘致について
ちょうど1年前、反対討論をした議員が居ました
文は長いが非常に分りやすいです。
これが本当の自治でしょうか。
私もこの問題点について、21年の末に反対討論をしましたが
今回の10日の質問でも、静岡市の憲法、市民自治基本条例に基づき
質問をします。
静岡市議会会議録
2009.03.13:平成21年2月定例会(第6日目) 本文
内田 進君)
私は、議案第92号新市建設計画について、また議案第93号静岡市の事務所の位置を定める条例の
改正について、反対の立場で討論をいたしたいと思います。
この2つの議案は、御案内のように相互に関連し合っているわけでありますから、一括して討論を
してまいりたいというように思います。
まず、私が申し上げたいのは、この提案の仕方、全く逆であるということが大変問題であります。
まず最初にアリーナ誘致ありき、それからそこに出発点を置いて合併協の重要な約束事であるものを
一方的に破棄をするというやり方、これは断じて許すわけにはまいらないのであります。
合併協議会において、私は合併の最後の条件としてこれは決められたことではないかということは
皆さん御存じのとおりであります。
そして、合併後は市庁舎を新市の建設計画に合わせて、いわゆる3極構造、旧静岡市の繁華街、
それから東静岡地区、清水地区の中心街、この3極構造の都市をつくるという観点で提案はされて
きました。
いわゆる東静岡の駅前の市有地に核施設として市庁舎をつくるということで確認をされて、条例決定も
されたわけであります。今、ここにいる皆さん、市庁舎がどういう位置づけになっているか御存じですか。
少なくとも条例上は、静岡市の市役所は静岡市葵区長沼663の9なんですよ。こうなっていますよ。
ですから、この庁舎、いわゆる葵区役所に間借りをしている仮庁舎なんですよ。
まずそういう認識があるかどうかですよ。そうなりますと、そこからまずこの問題は手をつけなければ
いけないんでしょう。
私は、そういう観点からしますと、まず合併を決定づけた市庁舎の位置を変えるという、この重要な
合併協の約束事を変更するわけですから、しかるべく関係者に対して、関係者と十分協議をして、
十分市民に説明して理解を求めるというのは当たり前のことじゃありませんか。
いいですか、合併協に重要な役割を果たした旧清水市長並びに旧清水市議会議長が、この発表が
挙がったとき何と言いましたか。
全くの寝耳に水で驚いていると、まことに残念だというコメントを発表しているんじゃありませんか、
皆さん。このことは一体どういうことなんですか。
私もある市民に尋ねられましてね、こう言われました。大
変その方は強大なる情熱的な方でした。なあ内田さん、ひどいじゃないかよ。
静岡市のやり方はな、いわゆる初めから無理なことは実行する気ないものな。
全部丸のみしちゃって後は後だっていうやり方だ。
同時にな、利用するものは徹底的に利用して後ぽいだ、こんなやり方許せるか、こうやって私にかみついて
きました。
私は、それをすべて信ずるものではありません。
しかし、彼のその怒った気持ちの中に、少なくとも清水の多くの市民がそのように感じている心情を、
私は認めざるを得なかったわけであります。
私は、今そのようなことが強引に行われれば、いわゆる合併協の重要な決定事項を軽く扱っていく
ということは、そして安易な対処は、市民の一体感を損ねる大きな要因になってくる。そういう危惧を
感じております。
今までのいろいろな総括質問の中でこの問題も取り上げられました。当局の正当性の理由として、
パブリックコメントを挙げております。そこで信任を得たのだと言っておりますけれども、皆さん、
ちょっと順序を追って考えてみていただきたい。
この問題が具体的に出てきたのはいつなんでしょう。
12月19日ですよね。市長並びに議長が県知事のところへ行ってアリーナ誘致の要望書を持っていった。
これが大きく報道されましたよね。
それから12月25日、市長自身が記者会見でアリーナ構想を具体的にぶち上げました。
そして方針決定をしたというような雰囲気でしたね。そういう報道がされましたね。
これも皆さん、テレビや新聞でごらんになって御存じだと思います。
それからですよ、パブリックコメントを募集したのは次の12月26日ですよ。
それから一ヶ月間募集しました。
いいですか。構想をぶち上げて、発表してそれからパブリックコメントをやって
、集まったのが何通ですか、119通ね。
アリーナ構想を誘導して募集したと言わざるを得ませんね。
そしてその結果が、確かに95%賛成だった。
だから逆に72万の市民が大方賛成だと、こう言っているんですけれども、
ちょっと待ってください、皆さん。
数字的に行くとその数は0.015%ですよ、全人口に対して。
それで大方の市民の賛成を得たんだと、このギャップを皆さんどう感じますか。
私は大変荒っぽい言い方であり、市民を無視したやり方だと言わざるを得ないわけであります。
いわゆる多目的アリーナ誘致が先にあり、それを誘導したパブリックコメントでこの市庁舎問題を、
けりをつけよう、幕を引こうという、こういうやり方であります。私は、むしろそれは逆で
、この重要な市庁舎問題というものを十分説明をし、議論をし、それを決着をし、市民に
納得してもらって、それから誘致に動くのが、これが政治の本筋、道筋ではないかと思うわけであります。
元来、大変慎重でかつ今までの実績を見た、私は評価をしてきた市長が、今回なぜこのようになったのか、
大変私は疑問を感じざるを得ないのであります。
私は、今までの市長の手法というものは随分評価してまいりました。しかし、今回だけは、
このやり方は絶対許すことはできないと思うわけであります。
また、議会に対する対応もそうです。この庁舎の問題についてだけではありませんけれども、
いわゆる3極構想の1極である拠点整備の中の、特に東静岡地域の問題については、拠点整備の
特別委員会で市庁舎問題等も含めて、重要課題として議論を積み重ねてまいりました。今回この2月24日の
特別委員会で、私はそのようなものについてどういうふうに考えているかという質問をいたしましたら、
これ確か経営企画課の担当課長だと思います、その担当課長がこう言っているんですよ。今回の決定に
ついては、特別委員会の意向であるとか経過等については一切問い合わせはしません。
そして決定をいたしました、こう言い切っているんですよ、これ。公の席、委員会の席で。
これ、一体どういうことなんですか。
私は議会軽視という言葉よりも、むしろこれは無視に近いというものを感じました。
私はその観点から、このような重要な議題について、議案第93号の条例の改正は、皆さん御存じのように、
この改正の議決については出席議員の3分の2の賛成が必要であることは御存じですね。ですから私は、
こういう重要な議案というものは、この市議会の議事録に、議員個々の賛否を記録をし、各議員が責任を
明確にする必要があるという観点から、記名採決を要求したわけでありますが、認められなかった
、大変残念であります。
もっと端的に言えば、4人以上の賛成があれば認められたわけでありますけれども、なかったから
認めないよということですね。大変これは私は残念に思います。(発言する者あり)
あの、文句ありましたらね、堂々とこの場でやってくださいよ。そんなところでちょこちょこ言わないで。
議会ですから、堂々と主張すればいいんですよ。そうじゃありませんか。
最後に、私は清水区選出の議員諸君に訴えたいわけであります。特に合併に賛同し、また合併協において
深くかかわってきた、あるいは指導してきた諸君に申し上げたい。今回の件については、いろいろな思いが
あるでありましょうし、またそれぞれの個人的な利害関係もあるかもしれません。
しかし、今、市民の代表としてその良心が厳しく問われているんだということを、ぜひ御理解いただきたい。
この3月29日には選挙が行われます。
私は市民の判断に十分注目をしていきたいということを申し添えて、討論を終わりたいと思います。
以上 内田さん反対討論
テーマ : 日本の未来
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